« 羽田空港沖の空と海の風景 2018年7月18日掲載 | トップページ | 遠征レポート その2 阿寒川の動物たち 2018年8月5日掲載 »

2018年8月 2日 (木)

ハッカ(薄荷)の話(遠征レポート その1) 2018年8月2日掲載

遠征のため暫くブログの更新が出来ませんでしたが、今回から再開させて頂きます。
これから7回程度に分けて以下の内容で「遠征レポート」を掲載させて頂きますので、ご覧頂けたら幸いです。

遠征レポート その1:ハッカ(薄荷)の話(今回)
遠征レポート その2:阿寒川の動物たち
遠征レポート その3:道東の小鳥たち
遠征レポート その4:阿寒川のカワガラス
遠征レポート その5:阿寒川のカワセミ
遠征レポート その6:エゾアカゲラ
遠征レポート その7:オオアカゲラ

さて、今回はハッカ(薄荷)の話ですが、日本で有名だったハッカの産地は何といっても北海道の北見市でしょう。ここにはかつて世界のハッカ市場占有率の70%を誇った全盛期から、衰退し生産停止までの歴史と、どのようにハッカ油の抽出をするのかをデモンストレーション装置で実際に見ることが出来る施設があります。ここを訪れた感想は、ハッカとはハッカ草を含め、思いのほか奥の深いものであるということでした。
北見市方面に行く機会があったらぜひ行ってみることをお勧めします。

ハッカはお菓子や飲料、貼り薬に使われたり、ハッカ油やハッカ脳(ハッカの結晶)として販売されています。私もこれらをよく利用する1人ですが、特にハッカ油はマスクに噴霧して使うと風邪や花粉症の時に、その不快な状況を改善してくれます。また、鎮静作用もあるので、心地よい眠りを招く効果もあるでしょう。空気が乾燥する冬季にはハッカをスプレーしたマスクをかけて就寝すると快適です。
ハッカ油はネット通販や北海道の空港などでも購入できますが、食品添加物として販売されている「メントールオイル(ハッカ油)」を薬局で購入することも可能です。

では、本題に入りましょう。はじめにハッカ油の抽出工程をご覧ください。

ハッカ油の抽出工程
初秋に刈り取られたハッカ草は2週間程度天日で乾燥させて、原料とするそうです。
乾燥させたハッカ草は干し草の香と、ほのかにハッカの香がします。
和種ハッカ草は茎に紫色が入っているのが特徴とのことでした。2018726_dsc_0084

これは実演用のハッカ蒸留装置で小規模ですが、抽出の仕方は実際のものと同じです。
構成は左から蒸気発生器、蒸留桶、冷却器、分水器となっています。2018726_dsc_0077

ハッカ成分と水蒸気が混ざった蒸気は冷却器内の水の中の螺旋状の管を通って冷却され、分水器に送られます。2018726_dsc_0087

分水器に送られ、上部に溜まったハッカ油は脇から出ているチューブで下の容器に落ちていく仕組みになっています。この未精製のハッカ油を「取り卸し油」と言うそうで、これが精製工場に送られ精製され、製品としてのハッカ油とハッカの結晶(ハッカ脳)になるわけです。2018726_dsc_0082

精製工場では取り卸し油を遠心分離機で赤油と粗脳(ハッカの結晶)に分離し、さらに精製してハッカ油は透明な「白油」に、粗脳は精脳(製品となったハッカ結晶)となり出荷されるとのことでした。

精製され製品となった透明なハッカ油の1例です。2018726dsc_0001
粗脳が精製されて、霜のような結晶となった精脳製品(ハッカ結晶)です。なお、この結晶が取れるのは和種ハッカだけだそうです。2018726_dsc_0001_01

ハッカ草には大きく分けて和種と洋種があり、和種には野生の日本ハッカ草をはじめ、栽培種があります。野生の日本ハッカ草は私もかつて自宅近くや神奈川県二宮町のスーパーの駐車場脇に群生しているのを見たことがあります。数本を持ち帰り栽培したところ、毎年花をつけ、細かい種ができました。増やすには根茎を切ったものを埋めておくと芽を出してきます。
一方洋種ではペパーミントやスペアミント、アップルミント、パイナップルミントなどがよく知られています。

では、幾つかの和種ハッカをご覧ください。実際にはハッカ草を見ただけでは素人にその品種の識別はできませんが。

和種ハッカ草「あやなみ」
耐病性に優れ、連作に適した品種とのことです。2018726_dsc_0058

和種ハッカ「さやかぜ」
貼り薬用に用途を限定した品種とのことです。2018726_dsc_0056

和種ハッカ「はくび」
収穫量が多く香りも良いそうです。2018726_dsc_0064

和種ハッカ「ほくと」
ハッカ油を採取する目的の品種だそうです。2018726_dsc_0046

和種ハッカ「わせなみ」
安い合成ハッカに対抗する目的で登場した品種で、安定して多量の収穫ができるそうです。2018726_dsc_0054
次回は「阿寒川の動物たち」です。








« 羽田空港沖の空と海の風景 2018年7月18日掲載 | トップページ | 遠征レポート その2 阿寒川の動物たち 2018年8月5日掲載 »

植物」カテゴリの記事

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト
無料ブログはココログ