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2017年5月の記事

2017年5月28日 (日)

虫たちは成育中でした。顔を上げたら傍にツバメもいました。 2017年5月28日掲載

春爛漫なのでマイクロレンズを持って、公園に虫たちの様子を見に行ってきました。
何故か今年は種類も個体数も少なく、期待外れの面もありましたが、しっかりと成育中の昆虫たちの姿を見てあげてください。

オオカマキリの幼虫
体長はまだ3cmもなく愛らしいのですが成虫になると8cm前後にもなり、名前にあるように鋭い前足の「鎌」で一瞬のうちに獲物をしとめる様は「肉食系」そのものです。3_2017519_dsc_0011

コチャバネセセリ(成虫)
目につく特徴がないチョウだけに、普段見過ごしているので申し訳なく思い、今回撮ることにしました。2017519_dsc_0055

スカシクロバの仲間?
日陰の木立の葉に見慣れない昆虫がいました。何なのか残念ながら確定出来ませんでしたが、蛾の一種であるスカシクロバの仲間ではないかと思います。2017519_dsc_0050

チャバネアオカメムシ
カメムシの仲間は幼虫と成虫で色や姿が異なり、幼虫から成虫の種類を見極めるにはかなり研究を要すると思います。一般にカメムシは捕まえると臭い匂いを出すので、好まれない昆虫のひとつですが、この仲間には意外と色が綺麗なものもいます。2017519_dsc_0015

トゲシラホシカメムシ
背中の模様が面白いカメムシの1つです。お面のようでもあり、楯のようでもあります。2017519_dsc_0039

ホソヘリカメムシ
名前の通り細長く、へばりついているような格好のカメムシで、同じカメムシの仲間のサシガメの仲間に似ています。背中の羽が良く日光を反射して多少はイメージアップになっているのではないでしょうか。2017519_dsc_0012

ナナホシテントウ
個体差で羽の色に濃淡があるようです。テントウムシは、生まれてくる子供たちが餌に困らないように、アブラムシのいるところに産卵するといわれています。確かにその様で、卵をはじめ幼虫やサナギもその近くで見かけます。2017519_dsc_0029

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ナミテントウ
最もよく見かけるテントウムシですが、色と斑紋の数の個体差が大きく、ナミテントウであることを見極めるには研究を要します。基本的には黒地に赤系の斑紋、赤色地系に黒の斑紋と無斑紋、それに斑紋の数の変化が加わります。写真は黒地に赤の斑紋が2個ある代表的な2紋型と呼ばれているナミテントウです。2017519_dsc_0027

マダラアシゾウムシ
象の鼻のように長い口を持った体中イボイボのあまり気持ちの良くない虫ですが、たまたま見つけたので紹介させていただきました。2017519_dsc_0018

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ヤブキリの幼虫
キリギリスの仲間のヤブキリの幼虫がいました。キリギリスの仲間を専門に狙って狩りをするクロアナバチに捕らえられずに成長できると良いのですが。2017519_dsc_0006

葉の陰に隠れて終齢幼虫もいました。2017519_dsc_0021_2

ヒメギスの若齢幼虫
ヒメギスは前掲のヤブキリと同様にキリギリスの仲間です。こちらも天敵のクロアナバチに見つからないと良いのですが。2017519_dsc_0036

ツバメ
下を向いて虫探しばかりしていたので、顔を上げてみたら近くにツバメの姿が。急いでカメラを向けて撮りました。相変わらずのメタリック カラーに燕尾です。2017519_dmc_0134

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2017年5月24日 (水)

カワセミ 巣立ち雛自主トレ偏 2017年5月24日掲載

前回の「巣立ち雛特訓偏」に続いて、今回はカワセミ3兄弟が1人前になるのを目指して、自主トレをしている姿をご覧いただきます。

獲物を雛たちに見せつける父鳥
父鳥が獲物を持って雛たちの脇にやって来たので、雛たちは相変わらずの「おねだり」作戦です。育ち盛りの雛たちは空腹の極み。何とか獲物を貰おうと全力でアピールです。May_30_2014_004_edited1
しかし、もう今までとは状況が違います。父鳥は獲物を持ってどこかへ飛び去ってしまいました。「これからは獲物を自分で捕るんだぞ!」と言わんばかりです。雛たちの父を追う目線と叫びの姿です。May_30_2014_006_edited1

3兄弟の自主トレ開始
兄弟たちは川に突き出た枝にとまって狩りの訓練を始めました。一番手前がまだ全体に黒っぽく、末っ子のようです。他の2羽はそれが減ってきて、だいぶ1人前のカワセミの美しい色に近くなりました。皆で川面を見ています。さて何が始まるのでしょうか?May_29_2014_032_edited1
突然1羽が川面を目指して飛びました。自主トレ開始のようです。May_30_2014_008_edited1
飛び込んだものの、水中から飛び出すのに、まだぎこちなさが感じられます。May_30_2014_014_edited1_2
よく見ると狙っていた小枝のようなものを咥えています。お見事!訓練はさらに続きます。May_29_2014_004_edited1
枝に戻ってみると枝先の雛も桑の実を咥えています。こうして流れてくる小枝や桑の実をめがけて飛び込み、狩りの練度を高めていくのでしょう。何回もこれを繰り返していました。May_29_2014_007_edited1
末っ子も小枝を咥えてきました。May_29_2014_009_edited1
少し離れたところには父鳥の姿が。遠目に雛たちの成長を見守っていたのでしょう。May_30_2014_005_edited1_2
父鳥と雛のツーショットです。父のもとへ飛んで行ったのはまだ親離れできていないからなのでしょう。May_30_2014_015_edited1
兄弟で何を相談しているのでしょうか?今日はこのへんで訓練はおしまいにしようとの相談かも。May_29_2014_003_edited1

上が気になる雛たち
上の方を気にするしぐさが雛の行動によく見られました。本能的にオオタカなどの襲来を警戒しているのかも知れません。May_29_2014_048_edited1

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3兄弟が皆元気に成長してくれますように。

2017年5月20日 (土)

カワセミ 巣立ち雛特訓偏 2017年5月20日掲載

今回と次回の2回にわたって、カワセミの親鳥が巣立ち雛を1人前に育てる姿をご覧頂きたいと思います。今回は「巣立ち雛特訓偏」と題して、親鳥が巣立ち雛たちに自分で採餌するよう促す姿をご覧頂きます。
次回は「巣立ち雛自主トレ編」と題して、雛たちが自主的に採餌する練習をしている姿をご覧頂きます。

カワセミの親子がいました
向かって右端が父鳥で、他の2羽は巣立ち雛です。親鳥はもうあまり雛のそばに付き添わなくなってきました。2_may_30_2014_002_edited1

父鳥が獲物を持ってきました
雛たちは空腹を満たそうと父鳥に魚(♀のオイカワのようです)をねだっています。May_30_2014_030_edited1
父鳥は今までのように簡単に獲物を与えることはもうしません。両方の雛にわかるように、真ん中で跳ねる魚の弱らせ方を見せつけます。May_30_2014_027_edited1
左側の雛は興奮したのか、思わず片方の翼を上げて叫んでいます。
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枝に打ち付けられた魚は既にぐったりしました。雛たちは「おねだり」のアピールを再開です。でも父鳥はなかなか獲物を与えようとはしませんでした。獲物を貰えるのは、そろそろ終わりが近づいていることを感じさせようとしているのでしょう。May_30_2014_049_edited1
さんざんじらした後に右側の雛が獲物を貰ったのに対し、左側の雛はがっかりして、一瞬落ち込んでしまったような表情です。May_30_2014_055_edited1
しかし、次の瞬間大きく口を開けての「お前ずるいぞ~」とばかりの猛抗議! 一方、獲物を貰った方の雛は大興奮で、両翼をバタつかせています。間の父鳥は黙って我が子達を見守っています。May_30_2014_060_edited1
父鳥は再び狩りに出かけました。それを見て左側の雛は「次は僕の番だ」と怒りを抑えているのでしょうか、おとなしく兄弟の食事の姿を横目でチラ見です。さて、獲物を貰った方の雛は、その大きさから飲み込むのが大変のようです。というよりも、果たして飲み込めるのでしょうか?May_30_2014_067_edited1
そんな大物を飲み込もうとする姿を見て、うらやましそうな表情を見せる左側の雛をご覧ください。May_30_2014_069_edited1
獲物を飲み込むまでの4ショットをご覧ください。May_30_2014_005_edited1

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近くの枝に母鳥の姿が
下側のクチバシが黒い父鳥と違って♀はオレンジ色をしています。母鳥です。雛たちのそばの枝に獲物を持って来て、雛たちに見せていました。結局見せるだけで自分で食べてしまいました。これも雛たちの独り立ちを促す行動なのでしょう。May_30_2014_001_edited1
2匹目の獲物を持って再び雛たちの近くの枝に現れた母鳥。わざわざここに来たのは「これからは獲物を自分で捕って来なくてはならないんだよ」と再度独り立ちを促しているのでしょう。そして、これも雛には与えずに自分で美味しそうに食べてしまいました。子育てに忙しかったので体力を回復しようとしているのかも知れません。2_may_30_2014_004_edited1

次回は早く1人前になろうとする雛たちの自主トレの姿をご覧いただきます。


2017年5月16日 (火)

コチドリなどがトラフィックの合間に遊んでくれました。 2017年5月16日掲載

コチドリなどの野鳥が退屈なトラフィック合い間に遊んでくれました。

コチドリ
他のチドリの仲間との見分け方は何といっても目の周りを縁取っている黄色いアイリング。
同じ場所にいたムクドリよりも警戒心が強いようで私が動くと離れて行ってしまいます。じっとしていれば10mくらい近くまでやって来ました。201758_dmc_0192
右へ左へチョコチョコチョコっと足早に歩き回り、立ち止まります。
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獲物を狙っています。201758_dmc_0174
獲物をゲットしました。草むらに潜んでいる甲虫類を食べているようでした。201758_dmc_0175

ハクセキレイ♂
彼らもここによくやって来ます。やはり甲虫類を食べているようです。201743_dmc_0175
ハクセキレイもコチドリのように右へ左へチョコチョコチョコっと足早に歩き回り、立ち止まります。コチドリより警戒心は薄いように思いました。201743_dmc_0169

スズメ
近くの道端に1羽が突然舞い降りたので、反射的にシャッターボタンを押してしまいました。そしてすぐどこかへ飛び去りました。201758_dmc_0104

ツグミ
よく見かける野鳥ですが、何故か私は最近出会うことがなく、久しぶりの対面です。かなり喉が渇いていたのでしょう、水たまりの水を沢山飲みました。201743_dmc_0263

201743_dmc_0264

エナガ
少し離れた枝には突然2羽のエナガがとまりました。仲がよさそうだったのでカップルなのかな?201758_dmc_0093

シジュウカラ
別の木にはシジュウカラがサナギのようなものを咥えてやって来て、足で押さえてつついて中身を食べていました。きっとタンパク質が必要だったのでしょう。201758_dmc_0030

2017年5月11日 (木)

ハリアーが岩国基地から来ていました。厚木基地 2017年5月11日掲載

急性胆石性胆嚢炎の腹腔鏡手術の傷もだいぶ癒えてきたので、本格的に何か撮りに出かけることにしました。丁度数日前から岩国基地の米海兵隊のAV-8B plus Harrier II 2機が厚木基地に来ているという情報があったので行ってみました。
良く知られているように、この飛行機は垂直離着陸機能を備えた短距離離着陸攻撃機であり、その存在は極めてユニークです。今でも現役である理由は他の戦闘攻撃機が運用出来ない小規模な空港や、強制揚陸艦のような狭い飛行甲板での運用が可能だからでしょう。海兵隊の目的である有事最速で現場に駆けつけて、橋頭堡を確保するための航空支援には最適な機種といえると思います。

USMC AV-8B plus Harrier II  No.WL 00 164553 & WL 03 165420
仕事始めの時間帯の離陸のため、戻ってくる時刻も午前中となりました。南風でRunway 19運用だった為午前中は逆光です。編隊を組んで訓練から戻ってきました。Usmc_av8b_harrier_ii_no_wl_00_16455

最初に降りてきたのはUSMC AV-8B plus Harrier II  No.WL 03 165420

クウィ~ンというようなエンジン音を響かせながら、排気を下側へも出して垂直上昇機独特のゆっくりとした着陸速度で降りてきました。両翼にある補助輪が特徴的です。飛行時は後ろ側へ倒して機体と並行にします。キャノピーは下方視界が良さそうです。Usmc_av8b_harrier_ii_no_wl_03_16542

続いてUSMC AV-8B plus Harrier II  No.WL 00 164553
Usmc_av8b_harrier_ii_no_wl_00_164_2

Runwayはもうすぐそこです。USMC AV-8B plus Harrier II  No.WL 00 164553
排気ノズルを下側に向けることで浮力を稼ぎ、着陸時も短距離で着陸可能です。
Usmc_av8b_harrier_ii_no_wl_00_164_3

この日2回目のフライトは11:30頃でした。初回同様約1時間後に帰投です。
機体も小さめなことに加え、垂直上昇構造が場所ふさぎなのでしょう、搭載燃料も少ないようですから航続距離は短めで作戦行動には空中給油が不可欠でしょうね。Usmc_av8b_harrier_ii_no_wl_00_164_5

Usmc_av8b_harrier_ii_no_wl_00_16455

編隊のBreakです。右側の機体の両主翼付け根付近から白く Vapourが出ています。Usmc_av8b_harrier_ii_no_wl_00_164_2 

USMC AV-8B plus Harrier II  No.WL 03 165420 12:30頃の帰投でした。
今の季節だとこの時間の太陽の位置は頭上です。14:00過ぎ頃からが横から日光が当たり良い撮影条件になります。離陸をもっと遅らせて帰投を撮影条件が最良の時に合わせてほしいな~。これはこちらの勝手な言い分ですが。Usmc_av8b_harrier_ii_no_wl_03_165_2

USMC AV-8B plus Harrier II  No.WL 00 164553も続いてUsmc_av8b_harrier_ii_no_wl_00_164_5

Usmc_av8b_harrier_ii_no_wl_00_164_4

US Army UC35A No.80006 "Ninja"
帰り際にやって来たのは座間キャンプの米陸軍所属の人員輸送機です。座間キャンプではこの飛行機を3機運用しており、これはそのうちの1機です。座間キャンプにはこの機体を運用できる長さの滑走路がない為、厚木基地を使って運用しています。Us_army_uc35a_no80006_of_zama_camp_

Us_army_uc35a_no80006_of_zama_cam_2
この位置でないと水平尾翼に隠れてTail codeが見えません。Call signがニンジャ(忍者)と呼ばれているのもこれに起因するのかも知れません。
Us_army_uc35a_no80006_of_zama_cam_3

2017年5月 7日 (日)

ツバメ(燕)の姿拝見 2017年5月7日掲載

枝どまりの野鳥撮影の季節が過ぎ、これからは「飛ぶ姿」や「狩りの姿」を追う季節になります。そして「飛ぶ姿」で代表的なのがツバメでしょう。その俊敏な卓越した飛行術には目を見張るものがありますが、それをカメラに収めるのは容易ではありません。カメラマンの腕というよりも、カメラとレンズの性能に依存する度合いが大きいのではないでしょうか。高い被写体の補足性能がなければ、飛行中のツバメがどのような顔で飛んでいるのか、急旋回する時の尾羽や翼の形や顔はどこを向いているのか等を知ることはできません。極端な言い方をすれば高性能なカメラとレンズがあれば誰でもそこそこの写真を撮れるということになるのかもしれません。

ツバメの雌雄
最初に♂と♀の見分け方ですが、一番見分けやすいのが尾羽の長さでしょう。尾羽の両端がスッーと長いほうが♂、短いほうが♀です。写真でいうと上側が♀で下側が♂ということになります。もうひとつの差異は顎下の茶色の部分が大きいほうが♂、小さいほうが♀です。201663_2_dmc_0388
風を捕らえ滑空状態で飛行する♂の姿です。Apr_07_2014_002_edited1

狩りの姿
急激に飛行態勢を変えた瞬間です。その先には飛んでいる昆虫の姿が。実に見事な姿勢制御です。May_21_2013_001_edited2

低空飛行
見事な姿勢制御で地上スレスレを飛行する姿を幾つかご覧ください。2014428_010_edited1

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巣作りの泥集め
巣作りの最中なのでしょう、雨後の水たまりなどで柔らかくなった泥を口いっぱい集めに来ました。Apr_08_2014_005_edited1
直射日光に当たると青い羽がメタリックブルーに見えてロボットを連想させます。Apr_08_2014_022_edited1

泥ばかりでなく、巣を補強するために繊維質のものも集めに来ます。丁度日本家屋の漆喰壁の下にある土と藁を混ぜた下地のようにするのでしょう。Jun_17_2013_007_edited1

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飛行中の表情
どんな表情で飛んでいるのかを見てみましょう。口は閉じ、向かう方向を見ているようです。201671_dmc_0200

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こちらは口を半分ほど開いています。さえずっていたのかもしれません。201671_dmc_0208

給水
私を驚かせたのは、他の野鳥と異なり地上に降りて給水するのではなく、飛行しながら給水する能力を持っているのを目撃したことでした。超低空でやって来て、大きく口を開けて水面に接して水を飲むのです。残念ながらその瞬間を撮ることは出来ませんでしたが、飲んだ直後の姿がこれです。201671_dmc_0193

201671_2_dmc_0193
「ツバメの姿拝見」はいかがだったでしょうか。ツバメの姿を見かけたら、この記事のことを思い出していただけたら幸いです。

2017年5月 2日 (火)

飛びもの関連「スゴイ! 航空機のペイントの技」 2017年5月2日掲載

いつもご覧いただきありがとうございます。
さて、急性胆石性胆嚢炎を発症し、暫らく記事の掲載を休止しておりましたが、再開させていただきます。
以前から造影CT画像で胆嚢に胆石がギッシリあることがわかっておりましたが、それが今回痛みを発症し胆嚢と共にゴロゴロと摘出されました。手術は発症してから72時間以内に実施するのが最適だそうです。胆石をお持ちの方がいらっしゃいましたらこの点ご留意されると退院も早くなります。ご参考まで。

航空機のペイントの技
若葉も茂り、枝どまりの野鳥撮影は困難になりました。しばらく枝どまりでない野鳥、昆虫、そして飛行機撮りがメインになります。その飛行機に関連して今回は機体の「ペイントの技」に目を向けてみようと思います。
旅客機や民間の貨物機においても機体の塗装は腐食防止や企業のイメージ表現など、非常に重要な意味を持っています。反面、塗装されているペイントは1トンを超える重量となり、それは燃費と貨物搭載量に悪影響をもたらします(貨物機の中にはあえて塗装をしない機体もあるほどです)。よって、可能な限り薄く丈夫な被膜を形成するペイントが求められます。
軍用機の場合はそれに加えて、さらに過酷な条件でも耐えられ、その場その場で目立ちにくい色に変化したり、レーダー波の反射を弱めたりする機能が求められます。今回はその塗装の先端技術の一部を垣間見てみようと思います。

最初に海上自衛隊のP3C哨戒機の天候による塗装の見え方の比較をしてみました。
直射日光が当たっている場合は上空の白い雲に近い色に見えますが、日差しが遮られるとその度合いに応じた曇天色へと変化します。

Jmsdf_p3c_no5075_dec_09_2015_mc1_00

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米海軍のP3C哨戒機の例です。直射日光のもとでは同様に白っぽく見えますが、ちぎれ雲で日差しが遮られると曇天色に変化します。Us_navy_p3c_no011_2015914_sc1_0819

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米海軍のE/A18G Growler電子戦機の塗装も同様の効果が出ています。P3Cとは微妙に違った色に変化します。Us_navy_ea18g_growler_nonl_540_vaq1

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米空軍機はどうでしょう。そもそも元の塗装自体が暗めにされています。これはC130H輸送機の例です。翼の上面にご注目ください。Usaf_c130h_noyj_af_74_067_yokota_ab

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米空軍F16Cはグレーの濃淡による迷彩塗装が施されています。日差しが遮られるとどうなるか比較してみました。Usaf_f16c_noww_af_90_819_of_misawa_

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最後に航空自衛隊のF2戦闘機の例です。F2戦闘機は空対艦ミサイルによる洋上の艦艇を攻撃する能力を持たせているので、海洋迷彩が施されています。これは洋上を比較的低高度で飛行する場合にその効果が発揮されます。この迷彩塗装は日本近海の海の色をことごとく調査して、編み出されたと言われています。Jasdf_f2a_no43_8524_93_8553_2015914

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軍用機のペイントはあらゆる天候や周囲の色に溶け込んで視認しにくくするしたり、レーダーに映りにくくするために長期間にわたり蓄積してきた高度な研究の成果なのでしょう。そして、それは元をたどると野鳥たちの周囲の景観に紛れる巧みな羽の模様や生き物たちの擬態、樹木などの自然の色彩に由来しているのではないでしょうか。飛行機自体も鳥をまねて作られたわけですし、700系新幹線など自然由来のものが結構あります。


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